経済産業省 九州経済産業局 講演 デザイン思考研修〜いい考えがやってくる!〜
日時:2017年12月25日(月)
対象:経済産業省 九州経済産業局職員
<案内文>
社会の課題や生活者のニーズに目を向け、その解決策として商品やサービス等を開発し、その価値をストーリーとして伝えていく手法です。日本でもデザイン思考を経営に取り入れる企業が出始め、イノベーションの誘発や問題解決の方法として活用されています。
本研修では、九州大学の井上滋樹教授を講師としてお招きし、局職員がデザイン思考という新しい考え方を理解するとともに、日々の業務においても「いい考え」を生み出す手法を学ぶことを目的とします。
<ワークシュップも実施>
後半は、スケッチブックに”未来のオフィス”を描くワークショップも実施しました。未来では、イノベーションによりオフィス周りに関しても予測できないようなことがおこり、働き方も様々になっている・・・参加者から素晴らしいアイデアがたくさん生まれました。日本の未来は、描きながらつくるものだ。と実感しました。
<参加者のアンケート調査より(抜粋)>
受講者の方から、たくさんのコメントをいただきました。
ありがとうございました。
■Aさん
今回の研修で、心に残った点が2点ありました。
①一つは、「描く」ことからはじめる。
文章から論理的に考える方法と別の視点が見えてくる気がします。今回の演習の「心地良い椅子」を描いていると、ここの部分は、こんな感じでとか逆に文章が沸いてくる感覚がありました。そうだ、この椅子があれば、こんな場面にいる自分を想像したりして、「楽しい」という気分になってきました。そうするとこの椅子の形状は、こうではなくてこんな形状がいいかななどと発想が膨らんでくる感じが実感しました。文章を練っているものとは違う、別の感覚でした。
②変身して考える
自分の視点でなく、使う立場(高齢者、障害者、振興国の現地の人、消費者等)の人になって考えると別の世界が見えてくるのだと思いました。
中小企業の社長の陥りやすい罠が、いいものを作ったのに何故売れないというものです。いい技術があってもニーズに合うものを開発するのは難しい。しかし、今回の研修のように「変身」して考える訓練を行うことで、本当に欲しいものは何か、あるいは、隠れたニーズは何かという発想につながるのではないかと思う次第です。
最後に「デザイン」するということは、いわゆる「絵姿を描く」「設計する」ということかなと思いました。
人生もそうかなと思った次第です。「なりたい自分を想像し、その場面を考え、それに必要な努力と準備を行うということでしょうか。
今日は、いい体験をさせてもらいました。ありがとうございました。
■Bさん
自分の知見や経験から出てきた一つのアイデアが、絵と言葉で描いていくことで短時間に色々と広がり、その中でまた新たなアイデアが生まれることを実感することができました。
何よりみんな楽しく取り組むことができ、気軽に行える発想法として今後色々な分野で取り入れてみたいと思いました。
■Cさん
色鉛筆で絵を描いたりするなど今まで受けたことの無い、
新しい研修といった感じでとても新鮮でした!
ただ、頭で考えてから絵にするという描き方になってしまい、
絵を描きながら、いろいろ発想を広げていくという感覚を掴めそうで、掴めない!といった所で終わったので1時間半といわず、もっと長い時間でじっくり学びたいと思いました。
また、デザイン思考が局内に広まって、発想豊かな職場になったらすごく楽しそうだと思います。
■Dさん
デザイン思考研修を受けて、行政職の仕事のあり方について非常に影響を受けました。
研修に参加するまでは、行政の仕事=法律等で定められた定型業務という、イメージがあり
入局してからも業務は前例(慣例)に合わせて進めていくという考え方でした。
しかし、今回井上先生のご講演を聞いてデザインは人間の生活を豊かにするものであり、デザイン思考の柔軟性も仕事に生かすことが、
いかに重要か理解することができました。
昨今、話題になっております働き方改革に関しましても、柔軟なデザイン思考を取り入れることで推進していくことがより可能になると思います。
仕事のやり方、考え方が柔軟に(デザイン思考的に)なれば、自然と人生も充実したものになると思います。
今回の研修は自分の人生のあり方としても、良い発見ができる機会となりました。
お忙しい所、このような研修を開いて頂き誠にありがとうございました。